腸のしくみ
腸はカラダの中で最も長い臓器です。
日本人の平均的な大腸の長さは約1.5メートル、小腸の長さは約6〜7メートルといわれています。
腸は自分の身長の5〜6倍もあるんです!
また、驚くのはその表面積の広さです。
大腸の内壁を全部広げると、その表面積はなんとテニスコート半面分!
さらに小腸はその2倍、テニスコート1面分もの表面積と言われています。
小腸と大腸の仕組みを簡単に説明すると、
小腸は「消化と吸収」の役割があります。
食物を「消化」しながら大部分の栄養素を「吸収」し、残りを大腸へ送ります。
大腸は、水やナトリウムを「吸収」して便にし、肛門に運びます。
食物が口から入り便として排出されるまでの所要時間は約24〜72時間といわれています。
腸が第2の脳と言われる理由
別名「幸せホルモン」とも言われる名高い「セロトニン」というホルモンがあります。
私たちが喜びや幸せを感じられるのは、脳内伝達物質「セロトニン」が大きく関与しています。
セロトニンは90%が腸内細胞が関与しているといわれています。
なので、腸内細菌のバランスが悪いとセロトニンが合成できなくなり、イライラしたり、うつ状態になったりします。
女性の悩みに多い便秘ですが、ストレスが原因になることも多いです。
ストレスを感じると腸がそれを緩和するための防御反応としてセロトニンが分泌します。
しかし、セロトニンが急激に増えすぎると、腸が不規則に収縮して、下痢や便秘になりやすくなります。
ストレスを感じて便秘になり、便秘によってさらに気分が落ち込む悪循環‥。
このように脳と腸はお互いに相関し合い、幸せもストレスもコントロールするので、「第2の脳」といわれます。
腸内フローラとは
腸内には約1000種、100兆個ほどの腸内細菌が生息しています。
腸内細菌で馴染み深いのは「乳酸菌」ですね。
乳酸菌だけで約400種あることがわかっています。
この多くの腸内細菌が腸のなかをお花畑のように覆うことから「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
腸内フローラの正式名称は腸内細菌叢です。
この腸内フローラが良い状態だと、消化吸収が上手くいき、免疫を上げ、自律神経にも良い影響を与えます。
医学的に良い腸内フローラの定義は無いそうですが、消化吸収が上手くいく腸内細菌たくさんあることが、良い腸内フローラなんだと思います。